1月2日は、恒例の「箱根駅伝」往路の日でもあります。この「箱根駅伝」、正式名称は『東京箱根間往復大学駅伝競走』だそう。
 毎年、大学生たちの健脚をテレビ観戦している人も多いのではないでしょうか。無事タスキを繋ぎ、路上に倒れ込む選手を見ると私自身、全く関係ないのですが「よく頑張った!」と思います。そして、規定の時間を過ぎても選手が現れずに繰り上げでスタートする選手たちの姿になんとも言えない気持ちになったりもします。タスキを繋げずに涙に暮れる選手を仲間が囲んでいる姿を見るにつけ「タスキを繋ぐ」ことに命を懸ける選手の思いを少しだけ感じたりします。

 今回の言葉は、2011年(第87回大会)の第5区で、当時「山の神」と呼ばれていた東洋大学の柏原竜二選手と競り合った、早稲田大学の猪俣選手の言葉です。
 その日の体調や気温、風向きなど刻々と変わる状況の中、選手は仲間にタスキを手渡すという責任感や重圧に押しつぶされそうになるのではないかと思います。そんな極限の中だからこそ「目に見えない力」を感じるのかもしれません。現場で経験した人にしかわからない、その「感覚」。もしかしたらその「感覚」を共有したいから多くの人が箱根駅伝をはじめとする「駅伝」という競技に魅了されるのでしょうね。さて、今日と明日はテレビ観戦です。(文)