初詣で引いたおみくじの結果は、“吉”でした。私は普段から占いのたぐいが大好きで、雑誌の占いコーナー、観光地に出向いた折と、事あるごとに自身の運勢をチェックします。

 結果もそうですが、どんなフィードバック(お告げ)をしてもらえるかも楽しみで、悪い内容だったとしても、書いてある助言を信じて翌日からのお守り代わりにします。

 神社で多くの参拝者に紛れ、それぞれの表情を眺めながら住まう鳥の鳴き声に身を委ねていると(端的に言えば、ぼーっとしているともいいます)心の静けさの中に自身が実現したいことや、蔑ろにしてしまっていることが浮き彫りになる気がしました(年末年始は内省の時間が増えるのは私だけでしょうか)。

 とある取材に伺った際、インタビューさせていただいた方が“その日の出来事や自分への誓いを神様に報告がてら、毎日神社に通っている”と言っていましたが、私も自分への新たなな決め事や、今年の抱負を神様に約束して来たつもりなので、おみくじの結果に少々ホッとしたところです。

 さて、それらしくあれこれ言いましたが、“参道の真ん中は神様の通り道だから歩いてはならない”とか、“境内で結婚式に遭遇すると縁起がよい”だとか、今年も相変わらず“縁担ぎにまつわるあれこれに、ただただ目がない私”の始まりなのでした。運勢に頼りきりにならず、自身の力でよい年にしたいものです。(本)