新年あけましておめでとうございます! 編集(西)でございます。

 いきなり個人的な話になりますが、昨年は記事だけでなくコトバスケットでもいろいろ取り組みました。文字を白塗りしたり、唐突にクイズを出したり、ストーリーテラーとして皆さんを違う世界線に誘おうとしたり……。「不慣れなやつほど奇を衒う」とはよく言ったものですが、“あーでもないこーでもない”と自分に問い、試行錯誤をし続けた2022年だったと思います。

 さて、そんな私のコトバスケット新年1発目では、兎年にちなみ、2010年代にたばこメーカーが出していた熱量高めの言葉をご紹介します。もちろん、こちらの原文は「二兎を追う者は一兎をも得ず」です。しかし、“世の中からの抑圧に、メーカーとしていかに立ち向かうか?”というチャレンジ精神を、既存のことわざをもじって広告として打ち出していました。

「文章力が欲しい、いい企画を作りたい、取材力を強めたい、キャラデザをしてみたい、シナリオを書いてみたい、英語も、あ、あと本もたくさん読みたい、資格も取ろうかな……」

 これは2023年元日に、今年の目標を考えていたときの私の頭の中です。新年の初めから煩悩と欲望だらけで、“いったいお前は何兎を追うつもりなのか”という話ですが、 冒頭の言葉にもある“自分が望んだものは意地でもつかみに行く”という精神は、今の自分にまだ足りないスタンスだと感じています。

 倦まず弛まず、己がつかみたいものは貪欲につかみに行く。脱兎の勢いで新年から走り抜けたいと思います!(西)