お笑い界におけるレジェンドと言っても過言ではないお笑いグループ「ザ・ドリフターズ」。説明の必要はないかと存じますが、その一員で、一個人としても昭和、平成、令和と3つの時代にわたってコントを作り続け、お茶の間に笑いを提供し続けてくれたのが志村けんさんです。令和2年の3月、新型コロナウイルス感染症による肺炎で逝去された際には、国民みんなが悲しみに暮れました。

 天性の笑いのセンスと飾らないお人柄で人々を魅了した志村さんが残したのが、冒頭のひと言。この言葉にも、メンバー愛があふれていて素敵ですね。そして、「確かに」と納得させられます。

 ザ・ドリフターズは1956年に結成してからしばらくはメンバーの入れ替わりが激しく、志村さんは1974年に荒井注さんが脱退したタイミングで、メンバーとして正式に加入しました。グループの中では新参者かつ年下の志村さんはもしかしたら、ほかのメンバー以上に仲間の機微に敏感で、全体の調和を大切にされてきたのかもしれません。

 そして、志村さんの言葉が当てはまるのは、お笑い界に限った話ではないと思うのです。仕事やプライベートの仲間に関しても同じ。グループ内で1組でもギクシャクしたり、いがみあったりしている人がいたら、当事者同士は相手が面白いことを言っても素直に楽しめないでしょうし、周りも気を遣って、全体の空気が少なからずピリついてしまいますよね。そのグループ下では、全員が最大限のパフォーマンスを発揮することが難しくなってしまうのでは、と感じます。

 私の個人的な感覚ですが、今のフムニュー編集部は、メンバー同士がお互いをリスペクトし合っていて、誰かに嬉しいことがあったら一緒に喜び、逆に、つらいことがあったら自然と寄り添える、本当にいい関係性だと思っています。そういう仲間に出会えたことに感謝しながら、今後も部員全員で、読者の方々をワクワクさせられるようなコンテンツを発信していきたいです! まじめな感じになってしまいましたが、本心ゆえ・・・これにて失礼します。愛を込めて。(横)