テニスに詳しくなくても、彼の名前を知る人は多いでしょう。今週、引退会見を開いた車いすテニスプレーヤーの国枝慎吾選手。ウィンブルドン選手権など4大大会で計28回の優勝、パラリンピックで3度の金メダルに輝き、現在も世界ランキング1位にいながらの鮮やかな引き際でした。

 国枝選手が頂点に上りつめていったのは、メンタルトレーナーの助言がきっかけだそう。「オレは最強だ!」と鏡の前で声に出すことを毎朝のルーティンにしたのです。さらにそのセリフを手書きしたテープをラケットの内側に貼りつけて自らを奮い立たせ、コートに立ちました。いわゆる自己暗示ともいえますが、シンプルでド直球な言葉そのものが最強ですね。

 アスリートでもなく自己肯定感が最弱の私にとってはハードルが高すぎますが、ポジティブシンキングの大切さをつくづく考えさせられます。

 みなさんにも、そんな“魔法のコトバ”はありますか?(純)