先日、東京に大雪警報が発令された日の前夜、前職で同僚だった友人と食事に行く機会がありました。

 その際、友人が「以前から話していた、私が大好きなパン屋さんのパン! どうしても食べてほしくて」と、とあるパン屋さんのバゲットをお土産に手渡してくれたのです。

 翌日は大雪ということもあり、“食材の備えに役立ててね”とのこと。友人のそうした配慮に、心がジーンとしました。

 さて、再びバゲットに話を戻します。

 そのバゲットが包まれた紙袋の店名に見覚えが! それは、私が編集部に着任し、初めて先輩の取材に同行させていただいた際、調達したパン屋さんだったのです!

「パンのおいしさ、再発見!」というくらい、素朴でおいしかったあの味。不慣れな取材にドキドキし、緊張していた思い出とともに、よみがえってきました(当日は緊張しすぎて、電車の乗り換えを間違えてしまうほどでした……。K先輩、あのときはすみませんでした!!)。

 その友人とは、“そろそろ会いたいな~元気かな?”と思うと連絡が来たり、大変な時期をともに過ごしたりと、勝手ながらご縁を感じていたのですが、今回もまさに。

 明日は大雪だというのに気持ちはほっこりとして、むしろ大雪に感謝。

 温かな気遣いとともに、再度、いただいたご縁を大切にしたいと思った夜でした。(本)