1982年の創刊以降、“来週のテレビはどんな番組があるのかな?”と、私たちを楽しませてくれた『週刊ザテレビジョン』(以下、テレビジョン)が休止となり、次号以降は月刊誌になることが発表されました。

 テレビジョンといえば、表紙を飾るアーティストが必ず手に持つ「レモン」がトレードマーク。根っからのジャニーズ好きの編集Hは、自身の応援するアーティストがデビューしてレモンを持つ姿を見ると“とうとうここまで来たんだ!!”と、心から誇らしく、その表紙をいつまでも眺めていたものでした。

 そんなテレビジョンが月刊誌に、ということで、週刊誌としては最後の号を眺めていると、末尾にこの言葉が掲げられていました。編集部の方が最終号を作るにあたり、創刊号を読み返したところ、表紙に小さく書かれていたそうです。

 この言葉に加えて“「次はどんなことをしようか?」と毎週水曜日の待ち合わせに向けてページを作る日々は、編集者として本当にかけがえのない幸せな時間でした。”と書き添えられていた、最後のメッセージに、どんな思いを持ってどんな人たちの手で、テレビジョンが生まれたのだろうと思うと、涙がこぼれました。

 1982年は私が生まれる前ですが、当時テレビは全盛期だったことでしょう。今はYouTubeやSNSなど、テレビに台頭する第二、第三のメディアが続々と世に生み出され、テレビの立ち位置も以前とは変わってきているのかもしれません。

 ですが、長年、私たちとテレビに寄り添い続けてくれた、御年41歳の『週刊ザテレビジョン』。いち読者として、今後も月刊誌を楽しみに待ちつつ、まずはこの場を借りて感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。毎週の楽しみとワクワクを、学生時代も今も変わらずもたらし続けてくれて、どうもありがとうございました!(本)