西郷隆盛、大久保利通と並んで「維新の三傑」のひとりである木戸孝允の言葉です。現代語にすると「他の人の良いところを取り入れ、自分の欠点を補うことが大切である」という意味です。
長州藩を代表して宿敵だった薩摩藩と薩長同盟を結び、明治新政府が樹立してからは中心人物として活躍した木戸孝允。敵も味方も含めて、相対する人がどんな人物で、どんな長所や短所があるかを見極める力はすごかったんだろうなと思います。
わがフムフムニュース編集部を例に取っても、得意なこと、不得意なことは各部員によってそれぞれです。最近、私は不得意な仕事に向かうとき、「もし私が○○さんだったらどうするだろう?」とその作業が得意な編集部員を想像して取り組むようにしています。そうするといつもの自分より意外な粘りやスピードが出たりして、効果があるのかもしれない、と思ったのです。
いくつになっても柔軟な心で、人から学ぶことを忘れずにいたいと、この言葉に触れて改めて思います。(知)