先日、大好きな番組のひとつである『セブンルール』が終了しました。
その道の第一線で活躍する女性と、当人たちが大事にしている7つのルールを紹介するドキュメンタリー番組『セブンルール』、同じ女性として、ときには励まされ、ときには羨ましさでいっぱいになりながらも、どの女性たちも生き生きと輝いて見え、毎週の楽しみな時間でもありました。
最終回は、これまで紹介された283人の女性の中から、スタジオキャストたちが“その後が気になる人”を、それぞれ選出し、再度密着した様子が流れました。
今日のコトバスは、そんなセブンルール史上最高齢となる、「お好み焼きオモニ本店」の女将・高姫順さん。前回の取材時は86歳だったそうですが、それから2年がたち、88歳の今もなお、その手にコテを持ち、鉄板の前に立ち続けています。
高さんは14歳のときに韓国から日本に渡り、21歳で結婚後、現在に至るまで人生をお店に捧げてきたそうですが、そんな高さんの新たなルールとは。
それは、日本語の読み書きをするのが日課の高さんが、何行にもわたり書き連ねた「好きなことをずっとする」の文字。「それが(好きなことをずっとすることで)幸せになるわな」とのこと。
さらに大事なことは、「しょうばいは、たべるぶんだけよくばらない」と加えて言います。ミシュランガイドにも掲載され、大繁盛の今もなお、そんな風に欲張らずお客さんやお好み焼きと向き合い続ける高さんの言葉。さらに、年齢なんて関係なく勉強を続ける姿勢にも、込み上げてくるものがありました。
引き続き、情勢が不安定な昨今ですが、本当の幸せは「好きなことができて、食べる分だけのお金があればよいのだ」ということを教わり、寂しくも温かな気持ちで、最後のセブンルールを見届けました。(本)