先日、新しいカルチャーメディアNiEWを立ち上げた、CINRA創設者・柏井万作さんのインタビューを公開しました。
そのNiEW編集部がおすすめする音楽プレイリストをかけながら作業していたところ、妙に耳に残る曲がありました。
MON/KUの「al8」です。
エピック・コラージュのような、フォークトロニカのような、ネオソウルのような、そのどれもが混ざり合って「郷愁」を感じさせる、心地よい音楽。
さっそくMON/KUのことを調べてみると、音楽メディアMikikiの「私を作った曲」という記事の中で、フジファブリックの「銀河」を挙げていました。
「フジファブリックにだけは客観的になれません。思い入れが強すぎて、フラットな聴き方ができない。志村の声だけが触れられる、虹色の琴線が僕の心の奥にはあります。ヴォイ泣きなんです。フジファブリックというバンドが、志村正彦というロックンローラーが僕の人生に与えた影響は計り知れません」と。
あなたは私かと思いました。
私、フジファブリックの志村正彦さんが大大大好きなんです。思い入れが強すぎて、個人で運営していたカルチャーメディアの名前も志村さんの楽曲「陽炎」から取って、「HEATHAZE」(ヒートヘイズ、陽炎という意味)にしてしまったくらいです。
「志村の声だけが触れられる、虹色の琴線が僕の心の奥にはあります」という一文だけでも本当に好きな気持ちが伝わってきて、こんなところで繋がるんだとめちゃくちゃ嬉しくなりました。志村さんが導いてくれたのでしょうか。
何回聴いたかわからない「陽炎」のアコースティックバージョンは「郷愁」の極致なので、こちらもぜひ聴いてみてほしいです。
そして「郷愁」とエピック・コラージュ繋がり(?)で、その日の締めはE+E(Elysia Crampton)の「Fire Gut」を久しぶりに聴きました。
この曲にこの映像、懐かしさと切なさと憧憬が詰まってて、ずーっとぼーっと見てしまう。
ということで、「郷愁」くくりの3曲でした。
また恵比寿映像祭や飯田橋ギンレイホールの時のようにコトバスの枠からはみ出て、好きなもの紹介になってしまいました。ご愛敬~!(福)