PV、CTR、UI、KPI……ウェブ業界に身を置いていると、このような専門用語を避けて通れません。ずっと紙媒体を飯の種にしてきた昭和世代の私は、慣れるまで戸惑いました。今挙げた4つは超基本的な単語で、サイトの閲覧数などさまざまな指標を英語で表し、短縮した文字列。例えばPVならPage View(ページビュー)ですね。

 思えばいつごろからこの類のビジネス英単語が幅を利かせるようになったのか……PPAPで世界進出した芸人や、「DAI語」を流行らせたタレントの影響もあるのでしょうか(絶対違うと思う)。

 もともとNR(ノーリターン=出先から職場に戻らず自宅に帰ること)くらいしか使っていなかった私に衝撃を与えたのは、MTGです。まさかミーティングだとは知らず、卵かけご飯(TKG)の間違いかと思ったし、最近だとDX(デジタル・トランスフォーメーション)ですね。なんとなくデラックスで壮大なビジネスのことを指すのかとしばらく思い込んでいました。そういえば知人のオダギリさんにはこっそりODGとあだ名をつけたのですが、われながら気に入っています。

 さて、問題のGenerative Pre-trained Transformerとは? ITに詳しい方やカンの鋭い方はおわかりでしょうが、連日ニュースをにぎわせている「チャットGPT」のGPTの正式名です。日本語に訳すと「生成可能な事前学習済みの変換器」だそう。ふーん。(純)