23日より放送が始まった、日曜劇場の『ラストマンー全盲の捜査官ー』。主人公の皆実広見を演じる福山雅治さん、そのバディ・護道心太朗役を演じる大泉洋さんの公私ともに仲よしコンビが演じる話題作。

 全盲のFBI特別捜査官として働く皆実が、犯人逮捕の際、うなだれる犯人に向けて伝えた言葉が、今日のこの言葉です。

 その後、「日本人てこういうの好きでしょう?」と、犯人に向けてというよりも、対象はイヤホン越しに聞いている(自身を受け入れず適切な捜査をしない)日本警察に向けて言ったことだと、皮肉たっぷりに言うのですが、福山さんの迫真の演技により、犯人に向けた励ましの気持ちはウソではなかったように思いました。

 日本では、他人に迷惑をかけないことが美徳とされ、小さいころからそれが当たり前と教わってきた私たちですが、そのせいか過剰に周囲の人に対して不利益をもたらすことを恐れています。

 皆実のセリフを通して、気遣われることや、迷惑をかけること。それらを“助け合い”と呼ぶことで、意味合いや捉え方は随分と変わるものだなと思いました。(本)