連休が終わってしまいましたね。週刊誌の仕事をしているとき、ゴールデンウィークは毎日仕事でした。ただ、都内の電車は空いているし、いつもと違う空気感が心地よかった記憶があります。新入社員や新入生も新しい環境に慣れてくるころです。

 ただし「五月病」に罹患してしまう人々もいるのではないかと思います。この「五月病」って、いつごろから言われるようになったのでしょう?

 諸説あるようですが、日本では1960年代後半には世間でも一般的に使われるようになったようです。その背景に当時の激しい「受験戦争」を指摘する声もあったとか。猛烈に勉強して大学に入学したものの連休明けに無気力感に襲われるという学生が増加したのです。

 現在では「適応障害」「うつ病」などと診断されています。日本は4月に新年度を迎える学校や会社が多いですよね。そこで新しい環境に身を置きます。初めは緊張感もありますが、連休を挟んで心が折れてしまう傾向があるのでしょう。

 乱暴な時代は「怠けたいだけじゃないか」と今では、パワハラ以外の何モノでもない心ない言葉を浴びせる人も多かったと思います。それでさらに悪化してしまうようなこともあったとか。「五月晴れ」という言葉もあるようにカラッと晴れた日は本当に心地いいのに、自分の心が閉ざされた状況は、相当につらかろうと思います。

 みなさんの周りにそんな人がいたら病気を理解することから始めてみてください。(文)