先日、久しぶりに京都に行って参りましたが、外国人観光客もかなり多く、街の様子がコロナ前に戻ってきたなあと肌で感じました。美しい新緑や十石舟からの景色に癒され、もつ鍋にラーメン、焼肉、川床でフレンチ、先斗町でちょっと小粋な飲み屋をハシゴ・・・と、お腹のほうも満たされまくりで、幸せな気持ちで帰って参りました〜!

 そこで何か、京都にまつわる言葉をご紹介できないかなと考えていたところ、浮かんだのが冒頭の「京の夢大阪の夢」です。もちろん聞いたことはあるけれど、意外ときちんとした意味を説明できないなあ・・・と思って辞書を引いてみると、「夢の話をする前に唱える言葉。必ずしも意味は明確でなく、文脈によってかなり幅がある」とのこと。

 おいおい、そんな不透明なんかい! と思いつつ、もう少し解説を読んだところ、次のような諸説があるそう。《夢ではさまざまな場所に行くことができる。夢では自分のいる場所とは違う場所を見る。人に夢を語ることは、夢にこもった啓示を公開してしまうことになるから、夢を語る前にその夢の所有権を宣言した。など》。ほう。

 また、転じて「望みや願望は人それぞれであること、という意味で、欲しいものや実現させたいことは人によってまったく違ってくることをいう」という説明もありました。例文としては、《京の夢大阪の夢というもので、昨晩見た夢はずいぶんと不思議だった》《京の夢大阪の夢で、人の願望というのはそれぞれである。僕の場合、今の夢は仕事面での華々しい成功だ》。ほほう。

 しっくりくるような、こないような・・・という解説に感じましたが、いかがでしょうか。京の夢大阪の夢と言わはりますけど、どんなにたらふく食べても太らない体質にしてもらえへんかな〜。知らんけど。(横)