朝、洗面台の鏡の隅に1センチにも満たない汚れがありました。ティッシュで拭おうとするとピョンと動きます。よく見ると小さな蜘蛛でした。子どものころに親から「朝の蜘蛛を殺してはいけないよ。逃がしてあげなさい」と言われたことを思い出し、そっとティッシュで包んで窓から外に逃がしました。
さて、ではなぜ「朝の蜘蛛は殺してはいけないのか?」この言い伝えの元は何なのか?
気になって調べてみると概ね以下のような事柄が背景にあるようです。
「蜘蛛は雨の日には巣を張らない。朝から動き回るのは、巣作りの一環。つまり朝、蜘蛛を見かけたらその日は、晴天! 縁起がいいから殺してはダメ」
「もともと蜘蛛は益虫で、害虫を食べてくれるから殺してはいけない」
「蜘蛛はお釈迦さまの遣い」
などなど……。
なんであれ、朝から殺生するのは気持ちのいいものではありませんが、蜘蛛に関しては、背景にはいろんな理由があったようです。(文)