久々に、私の大好きな書籍『翻訳できない 世界のことば』(エラ・フランシス・サンダース著/前田まゆみ訳/創元社刊)シリーズをお届け! タイトルのとおり、ひと言では訳せない、世界じゅうのユニークな単語たちがちりばめられている本書のなかから、私が特に感銘や衝撃を受けたことばを紹介させていただきます。

 今回選んだ「PISAN ZAPRA」は、非常にユニークなマレー語の名詞です。どんな意味だと思いますか? なんと・・・「バナナを食べるときの所要時間」です。はい、正解した人〜〜!!?

 いるわけないですよね。めっちゃコア。日本語で何か、こういう特定のものにかかる所要時間が名詞になっているものってありましたっけ? 思い浮かびません。マレー語を使う方々の生活には、バナナがめちゃくちゃ強く根づいているのでしょうか。面白いです。

 ちなみに、マレーの民話では、人喰い鬼は、昼間はバナナの木に隠れているそうですよ。そんなバナナ!(横)