6月8日、気象庁が関東甲信地方が梅雨入りしたとみられると発表しました。いやぁ、雨との共同生活がスタートですね。部屋干しした洗濯物の生乾き臭、腐りやすい食料との闘いは大変であるものの、しとしと降る雨を窓から眺めるのは、風情があって好きです。
ということで本日の言葉は「雨垂れ石を穿つ」という故事成語。中国の歴史書『漢書』の枚乗伝という章の一節「泰山之霤穿石(泰山の霤(あまだれ)石を穿つ)」が由来です。
泰山という山に降る雨垂れは、長い時間がたてばやがて石に穴を開けるという意味。つまり、小さなことを根気よく続ければ、やがて大きなことを成し遂げられるということ。
おいおい、雨の雫で石に穴が開くって、どのくらい時間がかかるんだい?と思いますが、同じことを思うのが『君が代』の歌詞《さざれ石の巌となりて 苔のむすまで》というところ。細かい石が大きな岩となって苔が生えるまでって、何千、何億単位の年月がかかりそうで、気が遠くなります。でもこの時空を超えたたとえがファンタジックでまたよし、と思うのです。
コツコツ努力は苦しいし挫折しそうになりますが、その先に光があると願って……!(知)