この言葉に対し、改めて説明を加える必要はないのでは、と思っています。とにかく、今の自分にものすごく響き、救いになった言葉のひとつなので、とてもつらいこと、悔しいことがあった人、人生がうまくいっていないと感じている人に届いたらいいなと思い、紹介させていただきました。
武者小路実篤は、明治から昭和にかけて活躍した小説家・詩人です。彼はほかにも、きらめく言葉たちをたくさん残していて、どれを取り上げるか非常に悩みました。例えば、以下の3つ。
「まあいい 俺の一生を何かの役に立たせてみせる 転ぶときがあっても」
「笑はれるのを恐れるよりは、心にないことを云ふのを恐れなければならない」
「尊敬すべき幸福な人は、逆境にいても、つまらぬことはくよくよせず、心配しても始まらないことは天に任せて、自分の心がけをよくし、根本から再生の努力をする人である」
実篤の言葉から感じ取れるのは、「失敗」や「挫折」、もっとひどければ「絶望」や「地獄」を味わったとしても、とにかく自分の芯をきちんと持って、なにくそと何度でも立ち上がって頑張れば、きっとまた光が差す場所にいけるはず、ということです。もっと簡単に言えば、「自分を信じて」「諦めるな」でしょうか。
絶望の淵に立っている他人にこういった言葉をかけるのは酷な場合もあるかもしれませんが、せめて自分に対してだけは、この言葉を言い聞かせて、心を切らさないようにしていたいですね。澄んだ青空や星の光を見逃さないよう、上を向いて歩いていきましょう!(横)