先日、職場の先輩とライターさんの3人で食事に行く機会がありました。とりあえず皆で元気を出そうということで焼肉を食べたのですが、サーロインってあんなに美味しいんですね🥩 思い出してまたお腹が空いてきました。
そんな楽しい食事の場で、“仲の良い友達は何人いる?”という話題になりました。私にはかれこれ10年以上の付き合いになる、元バイト先の友人(後輩?)がひとりいて、彼と過ごした日々を思い出したのですが、公園か部屋で延々としゃべっている日常ばかりが脳裏に浮かびます。
自分が精神的にまいっていた時も、友人が彼女さんと別れた日も、元号が変わるその瞬間も、流行り病で世界が大変だった時も……。2人で何をするかと言えば、つれづれなるままに近況や気になることを話すだけ。
友人「この前のアニメ見ました?」
西「あー見た。そういやさ、豆板醤って意外と使い道多いの知ってる?」
友人「みたいですね。でも最強の調味料ってやっぱポン酢だと思うんですよ」
西「トイレの電気つかなくなったわ」
友人「へー。なんか腹減りました」
西「あ、やべ、携帯代払ってねえ」
こんな会話を5時間くらいぶっ続けで喋っている時がほとんど。お互いを励ますことも、慰めることもなく、中身なんてまるでない時間。でも、明確な言葉がなくとも彼といると何となく前を向ける気がしたり、前を向かなくてもいい気がしたり。
春は花見に行って、夏は海でバーベキューをして、たまに旅行に行って……そんなアクティブな思い出ももちろんいいのですが、何気なくただただ喋るだけの時間が、自分の感情を言語化するための大切な時間だったんだなと改めて感じ、冒頭のコトバスケットを思い出しました。
何気ない時間だけど、大切で、ぶっちゃけ会わなくてもいいけど、とりあえず話す。そんな日常を過ごさせてくれる友人の存在に感謝すると同時に、居心地の良いこの状態が続けばいいなあと、柄でもないことを思いました。ま、彼には言いませんけどね(西)