梅雨明けを前にして、全国的に猛暑が続く日々です。気温30度を超え、ギラギラと太陽が照りつける日を、「うだるような暑さ」と言い表しますね。

 ところで「うだる」とはどういう意味か、ふと気になって検索したところ(なんとなく想像はついたけれど)、「ゆだる」が変化した言葉で、お湯で煮られて食べ物がやわらかくなったり、暑さのために身体がだるくなることだそう。でも、「枝豆がうだる」とはあまり言わないし、実際には暑さ限定の表現のような気が。

 なぜこんな話をするかというと最近、3人の仕事相手にメールを一斉送信したら、個別に届いた返信メールすべての書き出しが《うだるような暑さですが……》だったから。時侯の挨拶は無意識に定型文を使ってしまいがちですが、言葉や文章のプロの端くれとして、できるだけオリジナルの表現にこだわろうと思います。(純)