ないものねだり、という言葉がありますが、私はクヨクヨしがちな性格も相まって、ないものねだりに縛られているなあと感じることがあります……。
ハンサム・面白い・スポーツ万能・絵がうまい・英語ができる・元気・熱い心・常に笑顔・行動力がある……etc。これらは私が羨望の眼差しを向けがちな人の特徴なのですが、他にも挙げればキリがありません。
最近、知人との食事に向かおうと新宿駅を歩いていた際、スーツをビシッと決めたスラリとした男性が、携帯で英語を巧みに操り、ステキな笑顔で話している光景を見つけました。「かっけぇ……」と、つい口からこぼれてしまい、なぜか自分のことを呪ってしまいました(笑)
しかし、その後に知人と会った際に新宿駅での出来事を話すと「自分のこと、しっかり見てあげたことある?」という言葉が返ってきました。そして帰路につく中で、iPhoneから流れてきたのが冒頭の曲『Real My House』。
《Moneyもねぇ んで名誉もねぇ 車もねぇけど今超おもれぇ
今持ってる手札で舵を取れ この才能ひとつで Let's elevate》
吉幾三さんの『俺ら東京さ行くだ』へのリスペクトを感じる歌詞ですが、決して自分に無いものを憂うのでなく、今ある自分の才能をしっかりと認め、それを強みに変えていく力強さと飄々(ひょうひょう)さを感じ、幾分か心が軽くなったのを覚えています。
隣の芝生は青いとはよく言ったもので、どうしても他人が羨ましくなることはありますが、まずは今の自分にできることは何か? を考えつつ、この暑い夏を乗り越えたいです(西)