今日、7月16日は「虹の日」なんですって! そこで、虹にちなんだ名言をご紹介します。

 その前に、7月16日が「虹の日」になった由来から。虹は7色とされていることから、【なな(7)い(1)ろ(6)】という語呂合わせと、梅雨明け前後のこの時期には空に虹がかかりやすいことを合わせて、デザイナーの山内康弘さんが記念日を制定したそうです。

 ちなみに、日本では虹は「7色」とされていますが、国や人種によって、色の概念や見え方はさまざま。アフリカでは8色、米国は6色、欧州は5色、そして台湾では3色とされているとか。だいぶバラつきがあって面白いですよね。

 さて、冒頭の言葉に戻りましょう。この言葉は、英国出身の喜劇王、チャールズ・チャップリンが発したもの。原文は「You’ll never find a rainbow if you’re looking down.」です。

 チャップリンの両親はミュージック・ホールに立つ芸人でしたが、彼が1歳のときに離婚。チャップリンは5歳にして、喉を潰し声が出なくなった母親の代わりに舞台に立ったそうです。後に父親がアルコール依存症となり、母親は精神を病んでしまい、施設に収容。チャップリンは兄とともに救貧院などを転々とし、生活のために床屋やガラス職人をはじめとして、さまざまな職についたとのこと。やがて俳優斡旋所に通いはじめ、音楽ホールでパントマイム劇などを演じ、家計を支えます。

 若くして人生の厳しさを経験し、なんとか苦境を乗り越えてきたチャップリンが放ったと思うと、冒頭の言葉にも説得力が増しますよね。どんなにつらいことがあったとしても、その重圧に負けて下を向き続けてしまっていたら、小さな希望の光にも気づけないもの。いつの日か大空にきれいな虹がかかることを夢みて、顔を上げて、少しずつでも前進していきたいものです。(横)