今季限りで引退を決断したスウェーデンのサッカー選手、ズラタン・イブラヒモビッチ。195cmの屈強な肉体に、アクロバティックなプレー、周りを生かす足元のテクニックと、プレイヤーとしても一流の選手ですが、プレーもさることながら言動や振る舞いでも常に話題を振りまき続けてくれたスター選手でした。
冒頭のコトバスケットは、彼がアメリカの『ロサンゼルス・ギャラクシー』に移籍した際に放った言葉。通常であれば、チーム側が「ようこそ、ロサンゼルスへ!」と言うであろう所を、むしろ俺が歓迎してやるといわんばかりに「ズラタンへようこそ」と表現しました。そしてロサンゼルス・ギャラクシーのデビュー戦では20分間に2ゴールを奪う大活躍! ビッグマウスに恥じないプレーを常に見せてくれ、その生きざまからスウェーデンの国語審議会は、名前のズラタン(Zlatan)から「zlatanera(支配する)」という新語を承認したそうです。
もうここまで来るとメンタル云々の話ではないかもしれません(笑)。でも、これまでのキャリアで500ゴール以上を挙げるなど常に有言実行の彼でしたが、朝から晩まで練習に明け暮れ、若い頃は寝るときもボールを放さなかったほど努力家の一面もありました。
強くなるために努力を重ね、努力したから結果が出る。結果が出るから自信もつく。当たり前の話ですが、そんな“当たり前”の積み重ねがあったからこそ、彼を破天荒たらしめ、ひとつの時代を築き上げていたのかもしれません(西)