今年も夏の甲子園が、明日から始まります。

 朝ドラ『エール』の主人公のモデルにもなった古関裕而さんが作曲、文筆家の加賀大介さんが作詞した『栄冠は君に輝く』は、全国高校野球の大会歌としておなじみ。「くーもーはーわーきー、ひかりあふーれーてー」と始まる名曲は、毎年8月になると脳内を駆けめぐります。真っ青な空に浮かぶ綿のような雲は夏の象徴的な風景ですが、もしかしたら近い将来、「高校野球=夏の風物詩」ではなくなるかもしれません。

 この数年、炎天下の試合中に脱水症状を起こす選手が目立つようになりました。投球数の制限や延長タイブレーク制度など、高校生の健康に配慮したルールも採用されています。そもそも酷暑の中で大会を行うのはいかがなものかという声や、屋根付きのドーム球場での開催を提案する向きもあるようです。

 子どものころから高校野球ファンの私ですが、10年前の夏に初めて憧れの聖地へ。開会式から3日続けて早朝から夕方まで、選手たちの好プレーや応援のブラバン演奏、甲子園球場ならではの美しく整備されたグラウンドの雰囲気をたっぷり楽しみました。麦わら帽、日焼け止め、タオル、うちわ、水分補給(ビールは我慢)は欠かせなかったけれど、当時は今ほど激しい暑さではなかった気も……など、つらつら思い出してしまいました。(純)