8月15日は終戦の日。戦後から78年たち、戦争の体験者も少なくなっていますが、ロシアとウクライナの戦争が続き、世界情勢も緊迫感が増す今、悲劇を繰り返さないために何ができるか考える日にしたいと思います。

 今日は終戦の日であるとともに、「すいとんで平和を学ぶ日」です。愛知県犬山市で平和のための活動を行う「すいとんの会」が制定しました。戦時中の代用食とされたすいとんを食べながら、当時の食糧難や戦争のことを話して次世代に平和の尊さを伝える日なのだそうです。

すいとん(イメージ)

 私の実家でも、子どものころにすいとんがたまに食卓に出てきました。すいとんは小麦粉を水でといて一口大にちぎり、野菜たっぷりの醤油だしの汁に入れて煮込んだもの。うどんがボール状になったようなイメージでしょうか。結構、歯応えが固かった印象があります。すいとん自体の味はほとんどないし、子ども心に地味な料理だな〜と思っていました。作っていた母は戦後生まれですが農家の出だったので、すいとんは日常的に食べていたのかもしれません。

 お米もそのほかの穀物も豊富な現代では積極的にすいとんを食べる人はほとんどいないと思いますが、食材を大切にする昔の食べ物から学べることはたくさんあるような気がします。(知)