fumufumu nwes のトップ画面の案内にあるように、本サイトは9月末日をもって更新を一旦停止する運びとなりました。

 出会いがあれば必ず別れはあるものですが、皆さまにお披露目してからあまりにも短い時間での配信停止となったことを改めてお詫びします。

 さて、今回の言葉は中国の漢詩(『勧酒』という題名で于武陵氏の五言絶句)を小説家の井伏鱒二氏が翻訳した有名な一節です。

この盃(さかずき)を受けてくれ
どうぞなみなみ注(つ)がしておくれ
花に嵐のたとえもあるぞ
「サヨナラ」だけが人生だ

 初めてこの詩に接したときは、なんと寂しい内容なのだろうと、正直好きになれませんでした。しかし今回、繰り返し声に出しているうちに、どんな出会いにも別れはあるし、永遠なんてないことに改めて思いをいたしました。

 この詩、人によっては別れの祝祭的な側面を感じる方もいるようです。卒業式のように別れでもあり、新たな世界への旅立ちでもある、そんな情景を浮かべて、この詩を読むと寂しいばかりではないような気がしませんか?

 別れがあるからこそ、再会もできるというもの。いつかどこかで「fumufumu news」に再会できることを楽しみにしていただければと思います。もうしばらく、サイトは閉鎖せず残ります。読者の皆さんとの共感を標榜したサイトですので、楽しんでいただければ幸いです。(文)