『冬のソナタ』の日本初放送(NHK BS)から、今年で20周年になります。当時の韓流ブームといったら、すごかったですねー。私も週刊誌の編集者としてヨン様の動向を追っているうち、韓国ドラマ沼にハマった1人。交通事故、記憶喪失、財閥の御曹司、出生の秘密など“韓ドラあるある”にカルチャーショック(?)を受けつつも、目が離せないストーリーと俳優が見せる魂の演技に惹(ひ)き込まれ、ラブコメ、時代劇、復讐系などさまざまな作品にときめいてきました。

 そんなきっかけを与えてくれた“冬ソナ”。ドラマ序盤の高校時代、山の中で迷子になったユジン(チェ・ジウ)をチュンサン(ぺ・ヨンジュン)が発見し、「ポラリスだけは、絶対に動かない。いつでも北の空に輝いている。だから、道に迷ったらまずポラリスを探すんだ」と言って聞かせます(北極星のことをポラリスというのをこのドラマで初めて知りました)。お互いに意識しながらもギクシャクしていた彼らが心を通わせるシーンでした。

 その後、大人になって運命の再会を果たした2人。交通事故で記憶を失い、別人として生きてきたチュンサンはユジンに惹(ひ)かれるようになり、こう言います。「他の星がみんな動いてもポラリスはいつも同じところにいるって言いましたよね。他の人たちがユジンさんから去って行ったとしても、僕がいつも同じところにいれば道に迷うことはありませんよね」。これぞ韓流の名セリフ!!!

 最近、面白くて一気見したドラマ『マスクガール』が結構エグい内容だったので、久しぶりに2人の初恋と純愛に浄化されたくなりました。(純)