誰かと別れるとき、「じゃあ、また!」と言うのが好きです。旅先で二度と会わないだろうとわかっている人にも、思わず「また!」と言ってしまいます。これが今生の別れ、としてしまうのが惜しいからです。

 尾崎紀世彦さんの代表曲に『また逢う日まで』がありますが、同じタイトルでもカタカナ表記の『マタ逢ウ日マデ』という曲があるのを知っていますか? RIP SLYMEが2000年にリリースしたシングルで、青春時代に聴きまくった思い出の一曲です。

 師走の喧騒の中、一晩での出会いと別れを歌った内容なのですが、曲調は湿っぽさゼロで、ひたすらドンチャンしてて楽しい! この曲を聴くと小躍りしてしまいそうになる。でも4MCのラップは、祭りのあとに必ず訪れる切なさや哀愁も同時に表現していて……。粋なRIP SLYMEらしさがあふれた名曲です。

 サビのリリックがまた胸を締めつけます。

《鐘をならそう!! ありったけ鳴らそう!!
これきりなら もうどうなろうとも かまわないさ
夜明けまでの わずかな幸せも 冷め
マタ逢ウ日マデ》

 とても寂しいですが、fumufumu newsの休止まであと数日となりました。フムニューに携わって2年弱。楽しい仲間に恵まれ、切磋琢磨した日々は忘れません。取材先や取引先の方々、そして読者のみなさま、フムニューを支えてくださって本当にありがとうございました。休止後もたまにサイトに遊びに来てくれたら嬉しいです。

「さよなら」は湿っぽくなってしまうから、盛大に鐘を鳴らして、笑顔で「マタ逢ウ日マデ」!!(知)