どうやら、語源は大相撲から来ている言葉のようですが、編集H最後のコトバスは、この言葉で締めくくりたいと思います。

いまや人気絶頂の俳優・今田美桜さんの、下積み時代のエピソード。

当時、活動拠点が福岡だった今田さんは、東京で開催されるオーディションに足繫く通っていたんだとか。いまでこそ売れっ子の今田さんですが、当時はなかなかオーディションに通らず、肩を落として福岡に帰る日々。

悔しさのあまり、とうとう泣き出す彼女に、事務所の社長が「7回負けても大きな勝ちがひとつあればいい」と、声をかけ励ましてくれたのだそうです。

そんな今田さん、現在では“負け”に対する考え方も変わってきたようで、以前は“負けるのは悪いこと”と捉えていたものの、いまでは“失敗は成功のもと”だと思えるようになったとお話しされています。

私はと言えば、ポジティブなのか、はたまた能天気なのか、昔からあまり勝ち負けにこだわらないほう。人から見たら負け続けている人生でも、自身でそこに価値や意味を見いだせるならいいじゃない、とかなり楽観的。

そんな勝ち負けにこだわらない私ですが、フムニュー編集部との出会いは、言うまでもなく人生至上、最も大きな勝ち星でした。

昨年の、まだフムニューに出合う前の自身を振り返ると、いつの間にかずいぶんと遠くまで歩いてきたことに気が付きます。それは、いつもそばで支えてくれたフムニュー編集部、ライターさん、カメラマンさんをはじめ、関わってくださったすべての方々、そして読者のみなさまのおかげです。

これからも踏み出す足を止めなければ、必ずまた心が動く景色に巡り合うことができるはず。そしてその道中には、慣れ親しんだ人たちに再会することだってあるかもしれない。いや、絶対にこのフムニューで再会しましょう!

そんな心新たな希望を胸に、前に進みだすことを決めた9月最終週でした。(本)