「どんなにSNSが進化しても、人はリアルに集うことを求める」東京カルチャーカルチャーの宮尾亘氏に聞く、どん底でつかみ取ったイベント企画・運営の道の先で見えてきたこと
「あらゆるものをイベントに!」をコンセプトに、2007年から運営しているイベントハウス型飲食店「東京カルチャーカルチャー」。アイドルやサブカル、音楽、嗜好品、企業、商品など幅広いテーマで、年間400本以上(2021年度実績)の多種多様なイベントが開催されており、ここから生まれたカルチャーやコミュニティも多く存在しています。そんな、様々な“好き”が交錯する場所で、長きにわたりイベントの企画と制作に携わり、皆から親しみを込めて“カルカルの宮尾さん”と呼ばれるその人が、現在でも月10本以上のイベントを世に生みだしている宮尾亘さんです。「生涯、イベントを創っていきたい」。今でこそ、そう笑顔で語る宮尾さんですが、今日に至るまでの道のりは決して楽なものではありませんでした。人生に絶望を感じた日から睡魔と闘いながら足を運んだニコニコ超会議、運命の分かれ道となったある人たちとの出会い、そして迎えたコロナ禍。人がリアルに集い、同じ時間と空間を共有するイベントに魅了され、文化祭のような一夜を創り続ける宮尾さんはなぜ、人生をイベント制作に捧げると決めたのか。お話を伺っているうちに、イベントの未来と人の心を惹きつけるイベントづくりの極意が見えてきました。