「発信したいのは、世界から見て“オルタナティブ”なもの」音楽が好きで仕方ない敏腕編集者・柏井万作氏が、新会社『NiEW』を設立して成し遂げたいこととは
“オルタナティブ”。本記事の主人公である柏井万作氏は、日本を代表するカルチャーメディア『CINRA.NET』の創設者であり、編集者であり、営業マンであり、プロデューサーであり、大のカルチャー愛好家であり……。実に多面的な顔を持つ彼だが、その活動を一言で表しえるのが、冒頭の“オルタナティブ”という言葉だ。英語の“alternative”は、日本語に単純訳すると“代替の”という意味だが、カルチャーシーンでは“主流ではない/新たな”といった意味合いで使われることが多い。つまり、誰もやってこなかったこと、誰も思いつかなかった新しい掛け合わせ──そんな“新しさ”を追い求め、柏井氏は2022年夏、新しく会社を設立した。その名も『NiEW(ニュー)』。いったい、何をする会社なのか? カルチャービジネスが飽和状態とも言える今、新会社を設立した意図とは? さらには、誰もがメディアになれる現代において、自メディアを大きく育てていく秘訣は? 新メディアローンチに向けた準備に追われる柏井氏に、じっくりと話を聞いた。