原発PR標語の考案者が「12年目のリスタート」、故郷・福島とウクライナにはせる“強い思い”
「原子力明るい未来のエネルギー」原発PRの標語を考えたことで知られる大沼勇治さん(46)は今年の夏、悩みながら「新たなスタート」を切ろうとしている。故郷の福島県双葉町で避難指示が解除される。子どものことを考えると、町に帰ることはできない。けれど、町で暮らしたい人のために何かできないか──。悩んだ末、事故前のアパート事業を再開させることにした。「明るい未来はなかったけれど、やっぱり故郷は故郷。縁を切りたくないんです」ウクライナで故郷を追われている人々にも思いをはせつつ、大沼さんの新たな挑戦が始まる。