アカデミー賞最有力候補『エブエブ』カオスな作品の魅力と世界を救う第3の目
ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナートの通称ダニエルズ監督・脚本による、超ぶっ飛び映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(略称『エブエブ』)が日本でも公開をスタートし、注目を集めている。日本時間3月13日に発表を控える、第95回アカデミー賞では作品賞を含む10部門11ノミネートを果たしており、発表後はさらなる話題の的となること必至。そこで、全宇宙を危機にさらす強大な敵とヒロインが、マルチバース(多元宇宙)で戦うSFカンフーアクションの魅力を考察したい。<以下、ネタバレあり>