玉川奈々福「頭と身体が引き裂かれる日々」を乗り越えた今描く、浪曲界の“未来” 現在は日本に約70人ほどしかいない「浪曲師」として活躍する玉川奈々福さんは早くから、浪曲界においてさまざまなプロデュースを試みてきた。最初は師匠の玉川福太郎さんの興行で、企画、チラシから構成まですべて考えて大成功を収めた。これを機に、義太夫や落語、講談などとのコラボを始め、企画プロデュースも深めていく。そんな奈々福さんの原動力、そして将来像とは──。 2021.10.20 11.00
元編集者の浪曲師、100人に満たない話芸の世界へ飛び込んでつかんだ「最大の幸せ」 「浪曲(浪花節)」と聞くと、「なんだかよくわからないけれど、かすれた声でうなっている芸」で、年寄りが聴くものだろうと思いがち。だが今、関東唯一の浪曲の定席である「木馬亭」をはじめ、渋谷でのらくご会やホールでの浪曲の会などに、若い人たちが足を運んでいる。そんな中、幅広い活躍で注目を集めているのが浪曲師の玉川奈々福さんだ。 2021.10.19 20.00