“ロックの女王”・白井貴子「痛みこらえるママを見て 何もできずに泣いた夜」母の介護15年と自宅で看取った経験を振り返る
1980年代をメインに活動した歌手・アイドルの『Spotify』における楽曲ごとの再生回数をランキング化。当時のCD売り上げランキングと比べながら過去・現在のヒット曲を見つめ、さらに、今後伸びそうな“未来のヒット曲”へとつながるような考察を、本人または昭和ポップス関係者への取材を交えながら進めていく。今回は、1980年代に“ロックの女王”と呼ばれ活躍しつつも、'88年にロンドンに移住、帰国後は環境保全アーティストとしてさまざまな活動に取り組んできたシンガー・ソングライターの白井貴子に注目。彼女は'23年5月、自身初の著書となる『ありがとう Mama』を発表した。本作は、自身の母の介護を通して気づいたことを明るく前向きにつづったエッセイで、昭和ポップス世代にも気づきや学びが大いにある内容となっている。そこで、いつものようにSpotify人気曲を考察する前に、まずはこの書籍のメインテーマとなっている在宅介護や自宅での葬儀について語ってもらった。