“教員の働きすぎ防止”のためのキーパーソンとは? 先生に残業代を求める裁判を起こした「田中まさお」さんに聞く 多忙化が心配されるにもかかわらず、残業代が出ない学校の先生たちの現状を憂いて、2018年、教員に残業代を求める裁判を起こした田中まさおさん(仮名)。前回は、田中まさおさんの日々の仕事を紹介しました。授業以外にも細かい仕事がたくさんありましたが、なぜ先生の仕事は増えていくのでしょうか? 田中さんに解説してもらいました。(以下、語り:田中まさお/聞き書き:牧内昇平) 2023.03.18 11.00
「先生たちは子どもの心が見えなくなっています」残業代を求める裁判を起こした教員が訴える、“先生の多忙化”でいちばん心配なこと 学校の先生は、どんな仕事で日々忙しくしているのでしょうか? 学校の先生にも残業代を求める裁判を起こした2018年、3年生のクラス担任をしていた田中まさおさんは1週間のタイムスケジュールを裁判所に提出しました。それをもとに、田中さんに解説してもらいます。(以下、語り:田中まさお/聞き書き:牧内昇平) 2023.03.16 07.00
【教員の残業代裁判#1】「先生を8時間以上働かせるのは法律違反」なのに“無賃残業“がまかりとおっているワケ 学校の先生の働きすぎ問題は深刻です。文部科学省の教員勤務実態調査(2016年)によると、「過労死ライン(1か月に80時間超の時間外労働)」を超えて働いている先生の割合は、公立小学校で3割超、中学で約6割にのぼっていました。これを「異常」と言わずして、何と言ったらいいでしょうか? 全国の忙しすぎる先生たちを救うために様々な議論が始まっています。田中まさおさんも、先生に残業代を求める裁判を通じて自らの考えをアピールしてきました。どんな考えなのか、聞いてみました。 2023.03.09 07.00
【教員の残業代裁判#0】小学校3割超、中学は約6割の先生が過労死ライン超え! 現状を変えるべく立ち上がった「田中まさお」さんとは 埼玉県内のとある小学校で教える「田中まさお」さん(仮名)。全国の先生たちの“働きすぎ状態”を変えるため、たったひとりで裁判を起こしたことで大きな注目を集めています。でも、田中さんの本当の活躍の場は「法廷」ではありません。「教室」です。教員生活40年、教え子の数は約1000人。ベテラン先生がいま、伝えたいメッセージとは……。 2023.03.08 20.00
辰巳琢郎、『平成教育委員会』で渡嘉敷勝男の“ボケ回答”に驚嘆!子どもには「囲碁ほどすばらしい競技はない」 京都大学卒の知性派タレントとして、数多くのクイズ番組にも出演した俳優の辰巳琢郎さん(64)。インタビュー第1弾、第2弾では、演劇漬けの学生時代や、朝ドラ出演を機に全国デビューし、俳優業やバラエティ業にまい進した日々、リポーターとして全国各地を回った『くいしん坊!万才』(フジテレビ系)で学んだことを伺いました。ラストとなる第3弾では、『たけし・逸見の平成教育委員会』(以下、平成教育委員会、1991年10月~1997年9月放送、フジテレビ系)でのエピソードや、子どもにイチオシのゲームについても語っていただきました。 2023.01.12 20.00
小学校教諭の『自主的・自発的な仕事』とは?「先生の無賃残業をなくして」と訴えた教員が高裁敗訴の感想を語る 「学校の先生に残業代が出ないのはおかしい!」と訴えた現役教員、「田中まさおさん(仮名)」の裁判は、2022年8月25日に東京高裁で判決がありました。高裁は「教員の仕事は特殊なので、一般の労働者と同じ時間管理と賃金制度はなじまない」とし、田中さんの訴えを退けました。判決の感想を田中さんに聞きました。 2022.09.07 20.00
「赤ちゃんポスト」の“真実”を伝え続けた元地方紙記者は、なぜ29年間勤めた会社を去ることになったのか 2007年に熊本市の慈恵病院に設置された、親が養育できない子どもを匿名で託すことができる“赤ちゃんポスト”。熊本日日新聞で記者をしていた森本修代(もりもと・のぶよ)さんは、2015年からこのポストに関わる人々に取材を重ねてきた。その中で、単純に「子どもの命を救うことはいいこと」というだけでは片づけられない実態があることを知った森本さんは、「本を書こう」と決意し、筆を執った──。 2022.08.02 12.00
設置15年を迎えた「赤ちゃんポスト」と向き合い続けた女性記者、取材を重ねるたび大きくなった“疑問”と“葛藤” 熊本市にある慈恵病院が「こうのとりのゆりかご」、いわゆる“赤ちゃんポスト”を設置したのは2007年。親が養育できない子どもを匿名で託せる赤ちゃんポストには、賛否両論あったものの、「子どもの命を救うのが最重要」として、当時の市長が設置を許可したのである。そんな赤ちゃんポストを2015年から取材し続けてきたのが、元熊本日日新聞記者の森本修代さんだ。当時、彼女は紙面を編集する部署にいた。新聞の見出しや紙面のレイアウトを作る内勤業務だ。そんな彼女がなぜ赤ちゃんポストと向き合うことになったのか。取材する中で見えてきたこととは──。 2022.08.01 21.00
「先生にも残業代を払って!」定年間際に裁判を起こした小学校の先生の思いと“何よりも求めるもの” サラリーマンは1日8時間以上働くと「残業代」が出ます。でも、学校の先生には残業代が出ません。「給特法」という特別な法律があり、給料の4%にあたる「教職調整額」が支給されるかわりに、働いた時間に応じた残業代が出ない仕組みになっています。「これはおかしい。先生にも残業代を払って!」と言って、裁判を起こした現役の先生がいます。定年を迎える1年前に提訴。さいたま地裁では敗訴しましたが、東京高裁に控訴しています。なぜ裁判を起こしたのでしょうか? 2022.07.04 20.00
「人の気持ちに寄り添えるように」愛子さまにあふれるほどの愛情を注がれてきた天皇皇后両陛下の子育てとは 成年皇族になられた愛子さまは、今年3月の単独会見で気品ある清楚なたたずまいの中、実に堂々となさっていらした。しかし、学習院幼稚園に入園なさったころの愛子さまは、報道陣を前に笑顔を見せられることはなく、そんなご様子を見て、両陛下の躾に疑問を呈する記事もあった。当時、両陛下はお世継ぎ問題や雅子さまのご病気が理解されず、孤独をお感じになっていた。だからこそ愛子さまを守るためにも、あふれるほどの愛情を注がれて寄り添われてきたのだ。 2022.06.09 17.00