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世界中に無限に広がる言葉たちの中から、珠玉のひと言をフムニュー編集部員が厳選し、バスケットに詰め込みました。日々を頑張るみなさんへ、一日一言、心を込めてお届けするフム!

しおしおのパー

怪獣ブースカ(諸説あり)

 18日のコトバスケットに「ガビーン」が紹介されていました。
びっくりして落ち込むことを表す言葉のひとつです。

 今から10年ほど前、週刊誌の仕事をしているときに当時20代の女性記者がある女性政治家にインタビュー取材に行きました。取材中に「●●なことをすると、みんながガビーンってなっちゃうでしょ」と言われ、くだんの記者は「ガビーン?」と思いながらも前後の文脈からなんとなく理解したそう。社に帰る道々、「ガビーン」を調べたようで戻ってきてから●●さんが「ガビーン」って言っていました! と珍獣を発見したかのように報告を受けたのを覚えています。私も平成の御代に実際に使う人がいることに軽く衝撃を受けたものです。

 つまり「ガビーン」はハッキリ言って「古い」です。

 さて、今回はもっと古いです! 落ち込むさまを表した言葉。
「青菜に塩を振ってしおれていく様子」を表現したもので、叱責された後などに「もう、しおしおのパーだよ」などと使います(50代の私も実際に使っている人を見たことはありません)。1960年代にテレビ放送されていた『快獣ブースカ』という子ども番組で主人公が使っていたそうです。時代がひと回りして、令和に使う若者が増える…ことはないでしょうねぇ。(文)

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