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世界中に無限に広がる言葉たちの中から、珠玉のひと言をフムニュー編集部員が厳選し、バスケットに詰め込みました。日々を頑張るみなさんへ、一日一言、心を込めてお届けするフム!

以前のように「ああ、幸せだな」と心の底から思うことができて初めて本当の意味での復興と言えるのだと思います。

中村雅俊(俳優、歌手)

 宮城県女川町の出身。東日本大震災で被災した故郷を支援してきた。ヒット曲『心の色』でも知られるだけに、被災地の避難所で歌う機会もあったが、最初は歌なんて歌っている場合なのかとためらったという。

 昨年の震災10年の節目に新聞社の取材にそんなふうに話し、「でも被災者の皆さんはとても喜んでくれた」と振り返った。ただただ女川の景色を歌っただけという曲『私の町』には涙する人もいたそう。震災で失われた故郷がよみがえり、心の中に染み入っている様子が伝わってきて歌の力を感じたという。その取材の中で語ったのがこの言葉。

 かたちに見えやすい復興はあるが、それがすべてではないという。復興にも格差があるとして、声の届きにくい立場に置かれた被災者を慮(おもんぱか)った。(W)

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