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世界中に無限に広がる言葉たちの中から、珠玉のひと言をフムニュー編集部員が厳選し、バスケットに詰め込みました。日々を頑張るみなさんへ、一日一言、心を込めてお届けするフム!

むかしの花火つくりの名人は、打ちあげられて、玉が空中でぽんと割れる、あの音に最も苦心を払った。花火は聞くもの。

太宰治

 8月1日は「花火の日」です。私も来週開催される花火大会を見にいく予定で、楽しみにしています。「金鳥の夏、日本の夏(ここで花火がどどん! ……懐かしのCMです)」を味わえたらと。

た〜まや〜! か〜ぎや〜!

 花火にまつわる言葉を探していたところ、目にとまったのが太宰治の小説『懶惰(らんだ)の歌留多』の一節でした。ちなみに「懶惰」とは「めんどうくさがり、怠けること。また、そのさま」(デジタル大辞泉より)。

 この「花火は聞くもの」という言葉が粋だなと思いました。確かに花火の爆発音は身体を震わせ、血管にもしみいってきそうな、他には代えがたい音。花火の種類によっても音は違いますから、通な人は音だけで何の種類かわかるのかもしれません。

 花火を見る機会がある方は、ぜひちょっとの間、目をつむって音に集中してみてください。私もやってみます。花火の輝きを見れないのはちょっともったいない気もしますが、新しい発見があるかもしれません!?(知)

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