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世界中に無限に広がる言葉たちの中から、珠玉のひと言をフムニュー編集部員が厳選し、バスケットに詰め込みました。日々を頑張るみなさんへ、一日一言、心を込めてお届けするフム!

夏が過ぎ、風あざみ

井上陽水『少年時代』より

 今日で8月が終わりますね。余談ですが、今年も残すところあと4か月しかないようです……。年始に立てた目標や抱負はどこへやらという私でございますが(泣)、本日は“夏ソング”として有名な、井上陽水さんの『少年時代』より抜粋。

 知っている方も多いかもしれませんが、実は冒頭の「風あざみ」という言葉は、辞書には載っていない井上陽水さんが作った造語です。ご本人いわく《オニアザミという言葉は知っていました。(中略)風あざみもあるでしょう、みたいな感じで録音しました》(産経デジタル『iza』より)とのこと。

 当時はこの歌詞について、4月から8月にかけて花開く“あざみの花”がモチーフになっているのでは? という見解もあったそう。井上さんの少年のような遊び心から生まれた言葉ですが、何となく“風あざみ”と聞くと、川のせせらぎや海の潮騒、風鈴の音やセミの鳴き声と、夏の情景が浮かんできます。事実に沿った言葉ではないけど、人々の心に刻まれ愛される。“正しいか、正しくないか”という尺度ではない作品の楽しみ方を、改めて教わった気がします

 まだまだ暑さの厳しい日が続きますが、明日から9月に入り、段々と涼しくなってきますね。がしかし、残りの4か月を全力で走り抜けるために、私の心は夏模様で燃やしていきたいと思います!(西)

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