だから臭くなる! ぞうきんベスト10

 ぞうきん臭が発生しやすい服の特徴や洗い方をベスト10方式でピックアップ。これらの要素がそろうほど臭くなるので、黒い服はヘビロテしないことなどを心がけて!

1 黒や紺など濃い色
2 ポリエステル素材
3 速乾性の素材
4 洗濯のすすぎが1回
5 洗濯物の詰め込みすぎ
6 液体洗剤の使用※夏の場合
7 部分洗いをしない
8 服を表にしたまま洗う
9 肌に直接触れる衣類
10 着る頻度が高い衣類

 コロナ禍の今、黒いウレタンマスクをつけている人も多いが、汗や呼気で雑菌が繁殖すると、繰り返し使ううちに、ぞうきん臭を放つおそれも! それでは不衛生で感染予防対策にもならない。次から紹介する対策を早速、実行しよう。

洗濯ですべての汚れや雑菌を落としきるのは不可能です。でも、洗い残しがたくさんあるのと、少ないのとではぞうきん臭の発生具合に大きな差が出てくる。ですから、汚れや雑菌の量をできるだけ減らす洗い方を実践しましょう

 そのために、神崎さんがすすめるのは、次の洗濯テク。

ぞうきん臭を撃退する洗濯テク

●洗濯物の量を減らす

 汚れは水流にもまれることで落ちるが、洗濯物を詰め込むとこの力が弱まってしまう。

1回の洗濯物の量は、縦型洗濯機なら7分目、ドラム型洗濯機なら3分目が目安。この分量で、水は最大量に設定すると、汚れ落ちが格段によくなります」

洗濯物を詰め込むと、洗濯槽が回っても衣類が動かず、汚れが落ちない。せっかく洗濯しても汚れや雑菌が残り、ぞうきん臭の原因に ※写真はイメージです

●すすぎは2回

 すすぎ1回だと衣類に汚れが残りがち。これを2回にするだけで汚れ落ちがアップ。

「スピードコースや節水機能がついている洗濯機もありますが、ぞうきん臭対策に重点をおきたいなら使わないのが正解です」

●襟とわきに下処理

 通常の洗濯では落ちにくい皮脂汚れがたまる部位。

「洗濯前にこの2か所に脂分を溶かす作用のある洗剤をぬると、皮脂が落ちやすくなります。専用洗剤もありますが、食器用洗剤でも同じ効果が見込めるので、代用が可能ですが、その場合は2回すすぎにしましょう」

●裏側に返して洗う

「洗濯前に服を裏返しに。それだけで、裏側が水流にさらされて、汗や皮脂の汚れが落ちやすくなります」

 脱衣時に裏返して脱げば、手間いらずのテクに!?

●粉末洗剤を使う

粉末洗剤の洗浄力は、酸素系漂白剤を最初から加えられているので液体よりも強力。ちなみに、粉末洗剤には衣類をパリッと硬く仕上げる性質があるので、そういう点でも夏向きです。一方、ふわふわした衣類が多く、汗汚れも少ない冬は、やわらかく仕上がる液体洗剤がピッタリ。洗剤を季節で使い分けることをおすすめします」

 ぞうきん臭がとれにくい衣類は、粉末洗剤に酸素系漂白剤をプラスするのも手。

●早く乾燥させる

 乾燥するまで時間がかかると、その間に雑菌が繁殖してぞうきん臭のもととなる。

「5時間以内に乾かせば、雑菌はほとんど繁殖しない、といわれています。夏は晴天の日に外干しすれば2~3時間で乾くので問題ありませんが、注意してほしいのは雨の日や部屋干し習慣の人。早く乾燥させるためには、エアコンの近くなど空気が循環している場所に洗濯物を干してください。一般的に人間が快適に過ごせる場所は、洗濯物も乾きやすいので、それも目安に」

 ここで紹介した対策をいくつか実践すれば高い効果が得られる。ただ継続を考えると、すすぎ2回や粉末洗剤など機械や道具に頼るのが楽。