いよいよ放送が残り3週間を切った連続テレビ小説『おかえりモネ』(NHK総合 月曜〜土曜 朝8時〜ほか)。昨年9月末のクランクインから約1年続いた撮影、そして最終回に向けての思いとは? 百音(清原果耶)の同級生で、気仙沼の幼なじみを演じた後藤三生役の前田航基と、早坂悠人役の高田彪我(ひょうが)にその心境を直撃!
人の頭にバリカン入れるのは初めて
高田 吹奏楽の楽器の練習で初めて会ったときは金髪だったっけ?
前田 いや、まだ黒かった。気仙沼で撮影が始まる2日前に金髪にしたから。
高田 金髪のイメージが強すぎて、そこが抜けてた(笑)。
前田 あのとき、みんなそれぞれ楽器を練習してきて、東京で初めて音を合わせたけど、みんなの関係がまだおどおどしてたよね。それが気仙沼に行って、地元の人たちと一緒に練習するくらいからちょっとずつ仲よくなってきて。
高田 確かに。僕は、“さくらしめじ”というフォークデュオとして音楽活動をやっているんですが、一緒にライブをやったりすると、音楽って人と人との心がつながるなって実感するし、普段からそう思っているんです。吹奏楽を通して幼なじみ6人の絆も、あそこからさらに深まっていった感じがしましたね。
──話題に出ていた三生の髪ですが、金髪になったりパーマをかけたり、丸刈りになったりとかなり変化してきました。
前田 感想としては、改めて面白い役だなと(笑)。金髪だったりパーマだったり、ひとつの役でこれだけ変化するのは体験したことがなかったので。すごくやりがいのある役をやらせていただいたなって思いました。
高田 幼なじみのみんなで丸刈りにしたよね。人の頭にバリカン入れるのって初めてだったので、結構マネキンで練習したんです。
前田 三生としてはすごく幸せものだなって感じました。シーンとしても、撮影の中でみんなに剃ってもらうのと、事前に剃ってこうなりましたみたいに、突然丸刈りになるのとでは意味合いが違うと思うので。三生はすごく愛されているなって感じました。
高田 友人の髪の毛を剃るって深い絆がないとできないですしね。僕もそんなシーンに携われてうれしかったです。逆に悠人は中学時代から髪型が変わってないんです。大学生のときに彼女ができたときとか、少し動きをつけたりして変化をつけておしゃれしたりもしているんです。でも、それがしきれてないのが悠人のいいところかなと思います(笑)。