では、高く買い取ってもらえるモノ・もらえないモノを、アイテム別に聞いてみた。

【一般アイテム編】ブランド品は根強い人気

(お話を聞いたのは舩久保龍一さん)

★ブランド品

 今、いちばん高く売れるのは『シャネル』だ。バブル期に流行(はや)ったチェーンバッグやピアス、ネックレスなどのアクセサリー類が2年ほど前から急激に流行り始めた。例えば20年前のボロボロのバッグや壊れたネックレスでも高値で取引されるモノが非常に多いのだ。

『フェンディ』や『ロエベ』『グッチ』も若い年齢層の間で流行している。

★着物

 品物の状態によってピンキリ。高価な着物であってもその保管状態が悪いと買い取り自体が難しいという。

 着物や帯のほかにも帯留めやかんざしなどの和装の小物類も高値で売れる可能性がある。かんざしはべっ甲、帯留めにはサンゴなど高級素材が使われていることがあるからだ。着物は購入時の金額が大きいため、買い取り金額とのギャップにショックを受ける人も非常に多い。ただ、欲しい人がいるので、1枚数万~数十万円で取引されるものもある。

★皿や壺、花瓶など

 結婚式などの引き出物でもらった瀬戸物でも『ウエッジウッド』や『マイセン』の皿やティーセット、『バカラ』『ティファニー』のグラスなどは数万円で売れる場合がある。もらったものの、使わないなら現金に換えるのも手だ。

 ブランド品や伝統工芸品などでも大皿系は現在、需要が少ないため、品物はよくても高額買い取りは厳しい。

★伝統工芸品や調度品、絵画など

 ガラスケースに入った日本人形などの調度品は名のある作家の品や歴史的な価値があるモノ、商品の状態などで金額は左右される。五月人形やひな人形なども同様。購入を希望する人もいるがここ10年、20年で買ったものになると厳しいという。

高い値段で購入したガラスケースの人形は買い取ってくれないことも

 ただ、中でも『こけし』は高い。実は海外で人気のアイテムで国内での需要は多くはなくても、海外の人が好む傾向にある。流通量が少ないので取引される金額は高くなる。

 絵画や掛け軸は金額的に化けるものもある。剥製(はくせい)類はワシントン条約との兼ね合いが出てくる場合があるので取引そのものが難しい場合も。

 昔はよく出回った『5円玉の亀の飾り』などお金の飾りは、その金額の価値しかないという。

★お酒

 ジャパニーズウイスキーがかなり高騰しているので高値がつく場合がある。ほかにも海外のお土産で買ってきたブランデーやウイスキーも需要があり売れ線のひとつ。

★フィルムカメラ

 手巻きのレトロなカメラやレンズの需要は高い。特に海外で人気。インテリアとして飾る人もいて一定の金額で取引されている。ただし、プラスチック製で量産されたコンパクトカメラなどは厳しいモノもあるので注意。

★旧日本軍の軍服類など

 意外に比較的高い金額で売れる。歴史的価値があり、高値で購入する人もいるためだ。コスプレに使う人もおり、海外でも注目されている。刀剣類は証明書や鑑定書があれば引き取り可。