みなさん、お久しぶり。第1回以来の登場だフム。

 あれからフムニュー編集部にときどきお手伝いに来るようになって、先輩たちにいろんなコトバを教えてもらったフム。

 中でも、頭がなぜかピカピカしているおじさんのDD先輩は、ボクのコトバの間違いをすぐに正してくれる優しい人だフム。お礼にピカピカ先輩、じゃなくてDD先輩には、いつかボクの毛をわけてあげたいと思っているフム。

 この前も、ニコニコしながらみんなに声をかけているDD先輩に、「愛想を振りまいて、何かいいことでもあったんですか?」と聞いたら、

「フムッフィー、それを言うなら、“愛想を振りまく”じゃなくて、“愛嬌(あいきょう)を振りまく”だよ」

 DD先輩は、机の上の大きなパソコンで検索しながら説明してくれたフム。

「『愛嬌を振りまく』は、子どもが可愛いしぐさや発言をした時などに使う言葉だね。『愛嬌』は例えば『愛嬌のある顔』のように、その人にもともと備わっている可愛らしさや、ひょうきんで憎めない様子を表すのに対して、『愛想』は『愛想がよい』『愛想笑い』のように、人にいい感じを与えるために意識的に示す態度や動作のことをいうんだよ。この『愛嬌』と『愛想』とをほぼ同じ意味と考えて、『愛想を振りまく』を使う人が増えているんだけど、慣用的には間違った使い方なんだ」(参考:コトバンク)

 なるほど、フムフム。

「あ、でも、文化庁の2015年の世論調査では、『愛嬌を振りまく』を使う人が49・1%に対して『愛想を振りまく』を使う人が42・7%もいるんだね。『愛想を振りまく』を用例として載せている国語辞典もあるみたいだ。その場合は『愛嬌を振りまく』とは違って、“無理をして〜” “こびて〜”という意味合いになると説明しているね。へぇ〜知らなかったよ」(参考:毎日ことば)

 なるほど、フムフム。

 でも、ボクが聞きたかったのは「何かいいことでもあったんですか?」なんだけどな、、、フーム。(フム)