先日、fumufumu newsの自分の担当外の記事を読んでいたとき、この言葉に目が止まりました。出典元の記事は昨年10月に公開された《人生相談50年の加藤諦三先生「不幸をまき散らす人たちから自分を守る方法」》

 ニッポン放送の長寿番組『テレフォン人生相談』でおなじみ、心理学者で早稲田大学名誉教授の加藤諦三先生のインタビューでした。昭和、平成、令和と50年にわたってたくさんの人の悩みに答えてきた加藤先生は、時代が変わっても「人の悩みの本質」は変わらないと話します。その理由は……以下は記事からの引用です。

今ある悩みというのは何千年前にもあったもので、新しい問題なんてないんです。例えば、親子の相続の悩みがよく寄せられるけど、親子の葛藤なんてギリシャ神話に最初からあるでしょ。そういう本を読めば、もう全部出てるんです。

 だから僕は『なんでみんな本を読まないんだろう?』って思うんだけど。本から学んで、自分の心に向き合えばいいのに。いちばん難しいのは自分を知ることで、いちばん簡単なのは人を批判すること。で、そのいちばん簡単なことをやっている人が悩んでいるわけです

 多くの相談は、「悩みの原因はあなたにある」という回答に行き着くと言います。そして、相談者の悩みの大元に、どんな怒りが蓄積されているのか、その原点を見抜かなければならないのだそうです。

 自分の怒りに気づき、向き合うことが悩みを解決する手段であるという加藤先生の言葉に、目の覚めるような思いがしました。ぜひ、記事を読んでみてください。(知)