中高時代は勉強を優先しつつ国内外のスキルを吸収

maibaさんのプレイ環境

──RTAを本格的にプレイするようになったのは中高生くらいから?

 いえ、中学・高校のころは受験とかもあったので「まだ時間的にも環境的にも余裕がないな」と思っていました。ひたすら勉強に打ち込んでいた時期ですね。

──中学生で冷静に状況を考えられるのがすごい。普通だったら「ゲーム楽しいから勉強とかやりたくねぇ」って思っちゃいそう(笑)。

 ただ、まったくゲームから離れていたわけではなくて、家で海外のゲーム配信者の動画を見ていたんですよ。それで「RTAやりたい」のほかに「配信したい」という思いがだんだん強くなっていきましたね。

──そのころはマリオゲームはしていたんですか?

「本格的に打ち込む」ってほどじゃないんですけど、『スーパーマリオブラザーズ3』の練習はしていました。さすがにファミコンの実機がなかったので、ニンテンドー3DSのバーチャルコンソール(※)を買って、でいすいさんとかのプレイ動画を観たり、自分のプレイ動画を保存してミスしたところを修正したりしながら……。

(※昔のコンピューターゲームやアーケードゲームをダウンロードして遊べる、任天堂のサービス)

──いや、もう中学生の趣味の遊び方じゃないですよね。だいぶストイックというか。

 そうですね。もう遊ぶというか「練習」ですよね(笑)。

 高校生になってからは、『スーパーマリオブラザーズ3』の笛なし(※)というカテゴリで1時間を切ることを目標にプレイをし始めました。これが本当に大変で……。マリオブラザーズ3って、スピードが速くて難しいんですよ。だから何回も何回も失敗しましたね。1時間を切れたときは本当にうれしかった。

(※ゲーム内にはワープができる「笛」というアイテムが出現するが、それを用いないカテゴリ。maibaさんは2022年5月5日現在、世界4位、日本人では1位という記録を持っている)

──なるほど。自分で目標設定をして、ストイックに向き合っていたんですね。高校生のころから、かなり建設的にゲームをしていたというか。実際にやってみて「気づき」のようなものはありましたか?

 今でも覚えているのは、Twitch(※)で海外選手のプレイを見た瞬間ですね。これがショックで、日本人選手とまったくレベルが違ったんです。日本人プレイヤーたちが誰も採用していないような速いルートを取り入れていたんですよ。それがカッコいいのと同時に「またイチから覚え直しか〜」なんてこともあったり(笑)。

(※ゲームの配信プラットフォーム)

──覚え直しは地獄ですね(笑)。当時は海外ゲーマーのほうが進んでいたんですね。

 そうですね。ランキングのTOP10に日本人はいなかったと思います。中高生のころは、勉強と並行してRTAの練習をやりつつ、国内外のいろんなスキルを吸収していた時期でしたね。