親子共演も果たしたベストアルバム
デビュー40周年ベストアルバム『Affection ~YU HAYAMI 40thAnniversary Collection~』は、これまでの早見さんの代表曲のほか、初のCD化のレア曲など全41曲の3枚組。早見さんが詞を手がけた新曲3曲(『今が一番好き』『You Last Woman』『make lemonade』)と英訳詞を担当した1曲『Dear Earth~Affection mix~』について、それぞれのエピソードを明かしてくれた。
●『今が一番好き』
アルバムのプロデューサー・川原伸司さんにすすめていただいた、松本伊代ちゃんと森口博子ちゃんとのコラボ曲。伊代ちゃんと博子ちゃんはLINEや電話で快諾してくれました。80年代を彷彿させるメロディラインは川原さんご自身が、そしてヨッちゃんこと野村義男さんが乙女チックな詞を書いてくれたんです。伊代ちゃん、博子ちゃんとジョイントコンサートをやると、お客様が「若返ったぁ!」とツイートしてくださるので、今回もこの曲を聴いて、元気になってたくさんツイートしてほしいですね。
●『Your Last Woman』
アン・ルイスさんに詞をお願いしました。初めは「無理! 他の人に頼んで」と言われてしまったのですが「絶対、アンしかいないから!」ってあきらめなかったら引き受けてくれて(笑)。「何も思いつかないけど」なんて言いながら、いちばん早く完成させてくれたんです。曲は美勇士くんが作ってくれました。皆さんとやりとりしながら少しずつアルバムが完成していく毎日はドキドキ、ワクワクするプロセスでしたね。
●『make lemonade』
親子3人で作詞をして一緒に歌っていますが、娘たちと歌うならこの言葉だと思ったんです。「make lemonade」とは、つらい思いをしたとき=英語的に言うとレモンをいっぱい放り投げられたとき、そのレモンでレモネードを作っちゃおう、というアメリカの格言。しんどいことがあったら、気持ちを切り替えてポジティブにいこうという意味です。娘たちが思春期に悩んでいたとき、“もう、レモネード作っちゃえば”ってよく言ってましたよ(笑)。今回はプロとして娘たちとぶつかって、譲れない言葉を生かしたり変えたりしました。3人が歩み寄って出来上がった、嬉しい楽曲です。
●『Dear Earth~Affection mix~』
本田美奈子.ちゃんが残してくれた、白血病や難病の方たちのための『LIVE FOR LIFE 音楽彩』というチャリティコンサートで毎年、司会を務めてきました。今回、美奈子ちゃんの散文『地球へ』から半崎美子さんが楽曲を作ってくださり、英訳詞を任せていただくことになったんです。久しぶりにクリエイティブな仕事に携わって、夜中まで起きてメロディに合うフレーズや言葉を考えたり、半崎さんの詞をうまく表現できる言葉を探すのはすごく楽しかったです。レコーディングスタジオで仮歌を私が歌ったら、川原さんがこれでいこうって。でも私には少しキーが高いので、長女も一緒に歌うことに。留学中の娘がリモートで録音してデータを送ってもらいました。今はそんなことができるんですよ(笑)。