干支(えと)にちなんで、年賀状の挨拶や新年の抱負で「飛躍」や「跳躍」の文字をよく目にする2023年の始まりでした。今日のコトバスケット用に、ウサギにまつわることわざを探していたのですが自分で思いつくのは「二兎を追う者は一兎をも得ず」くらいなもの(「二兎を追う者だけが二兎を得る」という言葉もあるようです)。

 そんな中、ウサギ好きとして知られる有名棋士がTwitterで「兎」を含む四字熟語をいくつか紹介していました。そのひとつが「兎起鳧挙」で、読み方は「ときふきょ」(「鳧」は鴨のことだそう)。

 ウサギが巣からサッと飛び出し、鴨が空にパッと飛び上がるように、素早く行動するという意味です。何かにつけて変化のスピードが早いこのご時世、じっくり腰をすえて熟考することが必ずしも正解ではないことも。超マイペースの自分に言い聞かせてやりたい言葉だと思いました。せっかくなので、ウサギの逃げ足の速さフットワークの軽さにあやかることにしましょう。(純)