どれだけの労力をかけても、できる限りの全てを尽くしても、人の夢や挑戦がすべて叶うわけではありません。夢破れ、“前を向かねば”と一粒残さず飲み切ったと思った苦渋と辛酸は、時間が経つにつれ薄まるどころか味を深め、懸けた思いに比例してより濃くなっていくもの。

 これほどまでの悔しさが他にあるだろうか、もうダメかもしれない……。そんなときに思い出したいのが冒頭のコトバスケット。人気マンガ『ちはやふる』(講談社・末次由紀)の主人公・千早が勝負に敗れた際、涙ながら自分に言い聞かせた言葉です。

 会社でも、学校でも、プライベートでも、自分の理想どおりにコトが進むことはそうそうなく、誰しも多かれ少なかれ、悔しさを嚙み締めた経験があるかもしれません。しかし、目を背けたくなるような現実を受け止め、あふれた涙で心に水やりをしたら、あとは花を咲かせるために進むだけ! つらい・苦しい・悔しいという思いから逃げない人々にだけ、それを帳消しにする何かに出合えるのだと、私は信じていきたいです

 昨日のコトバスケットに触発され、なんだかセンチメンタルなコトバスケットになりましたが、ここでひとつご報告。最近ひさびさの健康診断で体重を測ったのですが、せっかく7キロ減らした体重が少し戻ってしまいました。でも、不思議と悔しくありません。だって! 沢山の! 幸せを! 嚙み締めて! 飲み込んだ! 結果! ですから!!(泣泣泣)