思い続けてまっしぐら
冷静に自己分析ができている彼女。では、これまでの恋愛で学んだことは?
「“自分から好きになった人とは付き合えない”ということですかね。めちゃくちゃ恋はしていますけど、スタートは相手からじゃないとうまくいかないんです。
好きになるとまっしぐらですよ。ひとりの人を5年くらい好きだったこともあります。この恋は実りませんでしたけど、5年の間に何回も告白してはふられてを繰り返し……。でも、連絡すると会ってくれるんですよ。いいかげん自分でも、このループは何なんだろう、って思っていましたけど、気持ちが入り込んじゃって(笑)。
あと、嫌われたくない願望がすごく強いです。これはいじめられていた後遺症かもしれません」
川村は小学校、中学校とかなりひどいいじめにあっていた。学校に行くと毎日、上履きと下履きが自分の下駄箱に入っていない。あるときは上履きの中に、木工用ボンドがたっぷりと流し込まれていたり……。
「それは小学校1年生のときでしたね。中学校のときは、机の横にかけていた巾着袋に“バカ”“死ね”と書かれた紙がいっぱいに入れられていたり。これは誰がやったかわかったので、その子のところへ“あなたですよね、謝ってください”って言いにいきました」
普通、いじめられっ子だとそこまでの行動力はなく、不登校になったりするのだが、
「先生に告げ口に行くとか思ったことはなかったし、学校に行きたくないと思ったこともありませんでした。ある意味、鈍感でもあったし、強い部分もあったのかなと思います。
それにほかの人に迷惑をかけるのもイヤだったんです。例えば学校を休んだら、私をいじめていない人にノートを借りなくてはいけないじゃないですか。そうすると、なんであいつに貸したんだ、ってその子がいじめられるかもしれない。
いじめることなんて何の意味もない、死ぬときにムダな時間を使ったなって後悔するのはいじめたほうだと思ってましたから」